カロミルコネクト導入事例

獨協医科大学での「カロミル」を活用した
非アルコール性脂肪肝患者に関する研究の結果が学術誌に掲載

獨協医科大学 埼玉医療センター消化器内科での「カロミル」を活用した研究が
学術誌「Artificial Intelligence in Gastroenterology」に掲載されました

獨協医科大学 埼玉医療センター消化器内科にて「カロミル」を利用し実施された研究「Dietary counseling based on artificial intelligence for patients with nonalcoholic fatty liver disease(邦題: 非アルコール性脂肪肝患者に対する人工知能による食事指導(当社訳))」(以下、本研究)が2022年10月28日に発刊された学術誌「Artificial Intelligence in Gastroenterology, Volume 3 Number 4 」に掲載されました。

非アルコール性脂肪肝疾患(NonAlcoholic Fatty Liver Disease; 以下、NAFLD)は、日本の人口の約25%が患っていると報告されています。主な治療法としては一般的に食事療法があげられますが、食事療法において食事指導は重要な役割を果たします。

本研究では、NAFLDの一般的な治療法である食事療法に注目し、近年開発が盛んなAIを活用した栄養管理を行うことで効果的な食事指導ができるかどうかを検証することを目的として、健康管理アプリ「カロミル」を利用いただきました。

「カロミル」を利用した本研究内容、29人の患者を対象に検証

本研究では、食事指導を受けることに同意が得られた、NAFLD患者29人(以下、調査対象者)を対象に調査が行われました。調査対象者は貸与されたiPad mini(以下、端末)で日々の食事の写真を撮影し、端末上で動作する「カロミル」の食事画像解析AIを搭載した記録アプリ(以下、記録アプリ)を介し、その食事の候補や量、タイミングを選択するだけで記録を行います。1週間ごとに行われる食事指導の場面で、記録アプリで記録された食事の「正解/不正解」を選び、併せて記録アプリを活用した記録の感想が集計されました。食事指導の効果は、指導前、指導6か月後の血液検査の結果を比較することで測定されました。

食事指導により肝細胞の障害の程度をみる検査項目が大幅に減少、「カロミル」の画像解析AIを使った記録への満足度は高いとの結果に

検証の結果、検証6か月後の血液検査にて、肝臓の酵素、中性脂肪に関するマーカー値は劇的に減少が見られました。

一方この研究で利用された記録アプリでのカロミルの画像解析AIによる食事の解析正答率は75%となり、管理栄養士の負担を直接的に軽減することには至らなかったものの、食事指導介入後に行ったアンケートでは、全員がカロミルの画像解析AIを使った食事相談を受けて「よかった」と回答。AIが導入された記録ツールを活用した栄養指導に対する満足度の高さが伺え、食習慣に対する意識向上につながったことがわかる結果となりました。

当社では、今後も画像解析AIの精度向上に取組み、我々のミッションである「健康寿命を太く、長く」を多くの方が達成できるようアップデートを常に続けていきます。

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